2013年09月03日

遺留分の生前放棄と遺留分

今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

私は、3人兄弟の末っ子です。兄夫婦が、実家で父を介護しながら暮らしていました。姉夫婦は近所で別に生計を営んでいます。私も、近所で生計を独自に営んでいます。

父が元気なときに、私と姉に遺留分の生前放棄を求められ、それに応じました。代わりに、家の頭金を負担するという条件でした。父の家は、3代前が購入したもので、半分は建て替えしていますが大層、立派な造りで大広間は30人は入る広さです。遺留分の生前放棄は、兄に家督の全てを相続させて散逸させない為でした。

やがて、父が亡くなり財産の相続時になって姉が法定相続分の相続を主張しました。姉の旦那の事業が思わしくなく、資金繰りに困っていたのです。そのときに分かったことですが、父は遺言を残していなかったのです。遺留分の生前の放棄と手続きを終えた直後に体調を崩したので書きそびれたようです。

相続には、自由に処分できる部分と自由にならない(遺留分)があります。遺留分を放棄したので、父が自由に処分できる部分が全てです。しかし、この処分することを意思表示した文書がないので、結局はなにもなかったことになるのです。家を売ってお金をつくれば、兄夫婦の住むところがなくなるので、兄が貯金をはたいて姉夫婦に無利息・無期限でお金を貸すことで決着しました。

私は、家の頭金で満足していましたので、ろくに調べもせずに放置していました。ちょっと調べていれば嫌な思いを済んだと後悔しています。

http://www.kanekogsj.com/


同じカテゴリー(相続・遺言体験談)の記事
 広い土地ではないのだけれど (2013-09-03 22:02)
 借金を相続しないためには (2013-09-03 20:02)
 初めてあう親戚までもが (2013-09-03 17:01)
 相続トラブルで親族がばらばらに (2013-09-03 14:08)
 弁護士も怒った泥沼遺産相続 (2013-09-03 11:44)
 遺言は大事ですね (2013-09-03 10:01)

Posted by kinchanhappy at 07:53│Comments(0)相続・遺言体験談
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
このページの上へ

削除
遺留分の生前放棄と遺留分
    コメント(0)